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蓄電池4

2017.09.28

みなさん、こんばんは。

今日は、ニッケル水素電池(Ni-MH)について書きたいと思います。

 

ニッケル水素電池は、1990年に日本の松下電池工業と三洋電機によってニッケルカドミウム電

池の負極を水素吸蔵合金に置き換えたものが商品化され、登場しました。

 

以下に、ニッケル水素電池の構造をしめします。

 

nikel[1] 

(出典)工具のプロショップ神戸プラス工具株式会社

 

 

ニッケル水素電池は、ニッケルカドミウム蓄電池と同様の構造で、正極には水酸化ニッケルの板、

電解液には水酸化カリウムが使われていますが、負極に使われているカドミウムの板を水素吸蔵合

金の板に置き換えられました。

 

この、ニッケル水素電池の長所・短所として以下のことがあげられます。

 

※長所

  • 有害物質であるカドミウムを含まない。
  • ニカド電池よりも容量密度が高い。
  • 内部抵抗が小さく、大電流放電が可能。
  • ニカド電池には劣るものの、低温特性に優れ低温時の電圧降下が少ない。
  • ニカド電池と比べメモリー効果が小さい。

※短所

  • ニカド電池に比べ過放電に弱く、完全放電すると電池が劣化し容量の低下が起こる。
  • 自己放電が大きい。

 

 

 

このような長所・短所を持つニッケル水素電池ですが、ハイブリッド自動車や鉄道車両、新エネル

ギーによって設置される大型の蓄電池などに使われています。また、ニッケルカドミウム蓄電池に

含まれていた有害物質であるカドミウムを含まなくなり、ニッケルカドミウム蓄電池に比べて、倍

以上の容量が保持できるようになったため、ニッケルカドミウム蓄電池からの置き換えが急速に進

んでいきました。

 

 

参考までに自己放電やメモリー効果などといった短所に対しては、改善されたものが開発されてお

り、そういったものを選ばれることをお勧めします。

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