»2017年10月5日 の記事

蓄電池5

2017.10.05

みなさん、こんばんは。

今日は、リチウムイオン電池について書きたいと思います。

 

リチウムイオン電池は、ニッケル水素電池が商品化された翌年の1991年に、ソニーと旭化成に

より開発されました。

 

以下に、リチウムイオン電池の構造をしめします。

 

リチウムイオン電池の構造

           (出典)みちのくトレード合同会社HPより

 

リチウムイオン電池は、正極にリチウム酸化物、負極に黒鉛等の炭素素材、電解液にリチウム塩有

機溶媒が使われていて、正極と負極の間には、ショートを防ぐため、ポリエチレンやポリプロプレ

ンなどでできたセパレータがはさまれています。

 

この、リチウムイオン電池の長所・短所として以下のことがあげられます。

 

※長所

 

  • 他の二次電池よりもエネルギー密度が高い。
  • メモリー効果が無い。
  • 自己放電がニカド電池やニッケル水素電池の1/10程度と非常に少ない。
  • 他の二次電池と比べて、寿命が長い。(充放電サイクル数が大きい)
  • 動作温度範囲が広い。

 

 

※短所

 

  • 過放電、過充電共に異常発熱の危険性があり、保護回路が必須。
  • 大電流放電に適さない。
  • 低温特性がニカド電池、ニッケル水素電池よりも劣る。

 

 

 

このような長所・短所をもつリチウムイオン電池ですが、コストが高かったことと、一時期、事故

が多かったことがあり、しばらく、普及しませんでした。ですが、品質の向上により、安全面の

ハードルがさがるとかなりのスピードで普及するようになり、今では、ノートパソコンや携帯電話

などのモバイル機器、電動工具、電気自動車や家庭用の定置型蓄電池などさまざまなシーンで利用

されています。

 

この、リチウムイオン電池ですが、正極や負極に様々な材質のものを使用することによってさまざ

まなシーンで利用されるようになりました。次回は、その、材質に触れてみたいと思います。

| 代表の日記(つぶやき)